空き家の売却相場:地域の相場と価格決定のポイントを解説

最終更新日:2025/03/07

空き家の売却価格設定術:地域の相場と価格決定のポイントを徹底解説

空き家の売却価格設定は難しいが、地域の相場と物件の特性を把握することで適切な価格設定が可能です。
現状評価から始め近隣相場の調査、似た物件がない場合の対処法まで解説し、プロの査定も有効であることを紹介します。
売却価格の決定に役立つ知識を身につけましょう。

空き家の売却相場について

今回のテーマは「空き家の売却相場が不明で、売却時の価格設定に困っているので、地域ごとの相場や価格の決め方を知りたい」です。
空き家を売却しようと考えたとき、どのように価格設定をすべきか迷う方は多いでしょう。
売却価格が安すぎると資産価値が損なわれ、高すぎるとなかなか買い手が見つからないといった問題が生じるため、適正な価格設定が求められます。
この記事を通じて、空き家売却の基本的な考え方、地域ごとの価格相場の見方、価格設定のポイントを学びましょう。

現状評価から始める空き家の売却価格設定方法

私、姉から空き家を譲り受けたんです。でも、何を基準に売却価格を決めればいいのかわからないんです…

質問者
不動産の専門家

空き家の売却価格を決める際には、まず物件の現状評価を行うところから始めましょう。建物の築年数や設備の状態、立地環境などを評価します。その上で、同じような状態の物件が近隣でどの程度の価格で売買されているかを調査し、相場を把握します。

まずは空き家の現状を評価することが大切です。
これには、建物の築年数・設備の状態・立地環境が考慮されるほか、果たしていまその物件が必要とされているのかという市況も重要な要素となります。
そして、近隣での取引価格(相場)を調査することで、現実的な価格設定の参考にすることができます。

近隣相場の調査方法と活用手段

なるほど、それなら相場を調査するにはどうすればいいのでしょうか?

質問者
不動産の専門家

相場を調査するには、近隣での不動産の売買情報を調べる方法があります。不動産業者のサイトや、不動産取引価格公示システムを活用するといいでしょう。自分で調査するのが難しい場合は、不動産業者に依頼するのも一つの手段です。

近隣での取引価格(相場)を調べるためには、インターネットが便利です。
不動産業者のホームページでは、自社で手がけた物件の取引価格を公開していることが多いです。
また、国土交通省が運用している「不動産取引価格公示システム」は、全国の土地・戸建・マンションの取引価格情報を詳細に調べることができるので、非常に有用です。
こうした情報を元に、自分の物件がいくらぐらいで売れるのか予想を立てることが可能です。

価格設定の難所:似た物件がない場合の対処法

それならもし近隣で似たような物件が売買されていない場合、価格設定はどうすればいいんですか?

質問者
不動産の専門家

近隣で同様の物件が売買されていない場合でも、その物件の土地や建物の価値(例えば建物の面積、立地条件、築年数等)を元に、不動産業者に査定を依頼すると、ある程度の価格設定が可能になります。

一般的に、不動産の価格は「土地の価格」+「建物の価格」で算出されます。
土地の価値は立地条件によって大きく影響を受け、建物の価値は築年数や面積、構造、設備などによります。
同じような物件が存在しない場合でも、これらの情報を詳しく調べ上げ、不動産業者の専門的な査定により価格設定を行うことが可能です。

築年数と価格:古い建物の売却価格について

同じような物件と比較して価格を設定する…。でも、例えば建物が古い場合、価格はどれくらい下がるものなんでしょう?

質問者
不動産の専門家

建物の価値は築年数が進むにつれて下がりますが、具体的な価格は物件及び立地条件によります。ただし、築30年以上の建物は資産価値ゼロとされる場合が多いです。その場合、むしろ建物を取り壊した状態、つまり土地の価格が売却価格になります。

一般的に、建物は築年数が経つと価値が低下します。
特にリフォームが必要な古い建物の場合、新たに建物を建て直すコストを考えると、建物の価値はゼロと見なされることが多いです。
すると売却価格は土地価格のみとなります。
ただ、土地価格も立地条件により価格が左右されますので注意が必要です。

土地条件と価格:価格への影響要素

具体的には、どういう土地条件が価格に影響を及ぼすんですか?

質問者
不動産の専門家

土地の価格に影響を及ぼす要素には、駅からの距離、周辺の生活環境(スーパーマーケットや病院などの施設が近くにあるかどうか)、周辺の住環境(治安や静かさ等)、地盤の状況、土地の形状(整形地か不整形地か)等があります。

駅から近い、生活していくうえで便利な施設が集まっている地域、環境的に良好な場所、地盤がしっかりしていて建物を建てやすい土地、形状が整形で使いやすい土地などは価格が高くなりやすい傾向にあります。
これらはいずれも「立地条件」と呼ばれ、土地の価値を決定する重要な要素となります。

まとめ

詳しく教えていただき、ありがとうございます。空き家の価格設定について、基本的な考え方やポイントがわかってきました。でも、自分だけでは難しそうなので、プロの目を借りて査定してもらった方がいいかもしれませんね。

質問者

それでは、今回学んだことを箇条書きにまとめましょう。

  • 空き家の売却価格設定は、物件の現状評価と地域の相場に基づく。
  • 物件の現状評価を基にした価格と地域の相場価格を比較することで、適切な価格設定が可能となる。
  • 物件と同一の条件を満たす物件の取引情報が存在しない場合でも、特性と立地条件を基にした不動産業者の価格査定により、ある程度の価格設定が可能となる。
  • 建物は築年数が経つと下がる。特に築30年以上の建物は資産価値ゼロとされ、土地価格が売却価格となるケースが多い。
  • 5. 土地価格は立地条件(駅からの距離、周辺環境、地盤の状況、土地の形状等)により大きく影響を受ける。

以上の点を把握しておくと、売却価格設定の際に役立ちます。頼れる不動産業者を見つけ、適切な価格設定に必要なアドバイスをしっかり受けることが大切ですね。

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不動産ひろば サイト管理者

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