引っ越し時の思わぬ退去費用に不安を感じる方へ。
敷金がなくても安心して退去するためのヒントをお届けします。
敷金がない部屋での費用節約のポイントや5年間住んだ場合の退去費用目安まで、詳しく解説します。
引越し時、敷金なしの退去費用について
引っ越しは計画的に行わなければ意外と費用がかさむもの。
特に敷金なし場合、退去時に清算が必要となる項目をしっかり理解しておかなければ、思いのほか負担が大きくなる可能性があります。
そこで今回は、「引越し時、敷金なしの退去費用」についてお話ししていきます。
敷金がない部屋に住む際のリスクと注意点
いつも部屋を探すとき、まず敷金がいくらかを確認します。敷金が0円の部屋に住むと引っ越し時の退去費用が高額になるのではないか心配です。


敷金がない物件というのは、初期費用が抑えられるメリットがある一方で、繰り上げて退去時のリスクに直面する可能性があるということですね。原則として敷金は、部屋の修繕費用や未払い家賃などを差し引いた残額が返還されます。なので、敷金がない場合、退去時に清算が必要な項目を自己負担しなければならない可能性があります。ただし、これは物件や契約の条件によるので、必ずしも高額になるとは限りません。
ちなみに、通常の敷金とは、借り手が貸し手に支払う保証金のことです。
これは、家賃の未払いや部屋の修繕に充てられることが多いです。
敷金なしの場合、これらの費用は契約者の自己負担となります。
退去時にどの程度の費用がかかるかは、物件の状態や契約条件、住んでいた期間などで変動します。
退去費用に含まれる項目と注意点
具体的に考えるとどのようなものが退去費用にあたるのでしょうか?


一般的には、清掃費や修繕費、未払いの家賃が退去費用として考えられます。部屋の状態によっても変わりますが、壁紙の張替えやフローリングの修繕を自費で行う可能性があります。また、共益費の未払いも発生可能性がありますね。
例えば壁紙の張り替えは、通常5~6年周期で必要とされるため、それ以上の間住んでいた場合はその費用を自己負担しなければなりません。
また、部屋を傷つけてしまった場合や、引っ越しの際に清掃を行わなかった場合、その費用もかかります。
仮に敷金があれば、これらの費用は基本的に敷金から差し引かれ、残額が返還されます。
敷金なしの部屋で引越し時の退去費用を抑える方法
それならば、敷金がない部屋に住むなら退去費用をできるだけ少なく抑えるためにはどうしたらいいのでしょうか?


物件のメンテナンスをしっかり行うことが一番ですね。例えば壁紙を汚さないように注意したり、フローリングを傷つけないようにマットを使用するなど、些細なことが実は大切です。また、引越し前にしっかりと清掃を行う事も大切です。
住宅を維持するための小さい行動が、結果的に退去時の費用を抑えるカギとなります。
例えば、家具を配置する際にはフローリングを保護するためのマットを敷く。
また、ペットの爪で床や壁を傷つけないように工夫するなど、日々の生活の中で意識することが重要です。
また、退去前の清掃は、専門の業者に依頼するとそれなりの費用がかかります。
ですので、自身で行える部分は自分で行うようにしましょう。
引越し時、敷金なしの退去費用を節約する方法
それでは最後に、具体的な節約方法があればお聞きしたいです。


まずは、敷金がない場合でも必ず原状回復義務があるので、生活する上で壁や床などを傷つけないように注意しましょう。また引っ越しの際に部屋を清掃する清掃費用も自分できれいにすることで節約できます。室内の清掃は自分でやるとなると時間もエネルギーも必要ですが、業者に依頼すると思った以上に費用がかかるので、逆に自分でやると節約につながりますね。
一般的に退去時に請求される清掃費用は、部屋の広さや汚れ具合によって変わります。
大体1K~1LDK程度だと、5万円~10万円前後が目安です。
自分で掃除を行うことで、この費用を見込んで節約することが可能です。
また、部屋を傷つけず、定期的に清掃を行う生活習慣を身につけることで、修繕費用を抑えることもできます。
5年間住んだ場合の退去費用の目安
たとえば、5年間住んだ1Kの部屋から退去する場合、大体どのくらいの費用がかかるのでしょうか?


具体的な金額は部屋の状態や管理会社の方針などによりますが、中古の物件に貸主の指示に従い壁紙を張り替えるとなると、業者による清掃費を含むとおおよそ10万円前後が目安となります。
さきほど挙げた例で言えば、1Kの部屋に住んでいる場合、壁紙の張り替えが必要となると5万円~6万円、清掃に3万円~4万円が必要となり、合計で8万円~10万円が一般的です。
つまり、自分で掃除をすればその分は節約できる可能性があります。
引越し時の敷金なしの退去費用まとめ
なるほど、部屋をキレイに保つことや自分で清掃を行うことでかなり費用を節約できるのが分かりました。でも、予想外の費用が発生するリスクがあるなら、それを踏まえて物件を選んだほうが良さそうですね。

敷金がない物件に住む場合でも、以下の点を意識しておけば費用を節約することが可能です。
- 壁や床など部屋を傷つけない生活を心掛ける
- 定期的に部屋の清掃を行う
- 引越し前に部屋を自分で綺麗に清掃する
また、賃貸契約をする際には契約内容をしっかり確認し、何が自己負担となるかを理解した上で契約をすると良いでしょう。