修繕積立金の相場:築20年の場合の金額と増額になる理由

最終更新日:2025/07/06

築20年のマンション修繕積立金相場と増額理由を解説!不動産投資に役立つ情報

築20年のマンションで修繕積立金について、本記事では、修繕積立金の相場から増額理由まで解説し、マンション選びに役立つ情報を提供します。
修繕積立金の重要性やチェックポイントもおさらいしましょう。

築20年の修繕積立金の相場

築20年のマンションで、修繕積立金がどれくらいになるのか分からないという方もいることでしょう。
この記事では、修繕積立金の相場、それが年数によってどのように変わるのか、また、その増額理由について解説します。

築20年マンションの修繕積立金目安と増額理由について

マンションの修繕積立金が増えているなと感じます。築20年のマンションで、修繕積立金の相場はどれくらいなのでしょうか?

質問者
不動産の専門家

それは物件や管理組合によりますが、築20年程度のマンションの場合、概ね一戸当たり月額1万円程度を目安にしているところが多いようです。しかし、これはあくまで大まかな目安で、具体的な金額は建物の規模や管理状況によります。

一般的に、新築時の修繕積立金は月あたり数千円から数万円とされ、建物が古くなるにつれて増えていきます。
その理由としては、時間が経つにつれて建物の劣化が進み、大規模修繕が必要となるからです。
そして、その費用を賄うための準備金として修繕積立金が積立てられていきます。

修繕積立金が年数経過とともに増える理由について

それなら、修繕積立金は年数が経つほど増えていくんですね。でも、なぜ増えるのですか?

質問者
不動産の専門家

それは建物が経年劣化するためですね。新築時はまだ新しいので大きな修繕を必要としませんが、年月が経つと建物の劣化が進みます。そのため、老朽化対策として大規模修繕のための費用を積み立てる必要が出てきます。そのために修繕積立金が増えていきます。

例えば、建物の屋根や外壁の劣化、設備機器の老朽化などが考えられます。
これらを長持ちさせるには適切な保守・修理が必要となり、それには費用がかかります。
その積立金が修繕積立金であり、管理組合はこの修繕積立金から修繕にかかる費用を賄います。

物件ごとに異なる修繕積立金の理由と影響

でも、物件によって修繕積立金が違うのはなぜなんでしょう?

質問者
不動産の専門家

建物の規模や設備、施設の内容によって修繕に必要な技術や材料が異なり、結果としてその費用も変わるからです。例えば、エレベーターの設備があるマンションとないマンションでは、修繕にかかる費用は大きく変わるでしょう。

一例として、大手のデベロッパーが設計・施工したマンションでは、多くの設備や共用施設があり、その点検・メンテナンス費用も高く、それを賄うための修繕積立金は高くなります。
一方、小規模のマンションでは、共用施設が少なく設備もシンプルなため、修繕積立金は低く設定できます。

修繕積立金をチェックする際のポイントと影響

その点からすると、購入するマンション選びにも影響しますね。購入する前にどのようにして修繕積立金をチェックすればいいのでしょうか?

質問者
不動産の専門家

まず物件を購入する際には、必ず修繕計画書を見るようにしましょう。これには今後どのような修繕が必要とされていて、それにどれくらいの費用がかかるのかが詳細に書かれています。これを基に修繕積立金が妥当であるかを考えることができます。

また、修繕積立金は合計額だけでなく、一戸当たりの月額も確認しておくと良いでしょう。
同じ総額でも戸数が多いマンションと少ないマンションでは、一戸当たりの積立金が異なります。
この金額が予算に合うかどうかを考える際の参考になります。

マンションの修繕積立金を計算して考える際の注意点

実際に例を挙げてもらった方が理解しやすいですね。もし60戸のマンションで修繕積立金が3600万円だった場合、一戸当たりの月額はどれくらいになるのでしょう?

質問者
不動産の専門家

60戸のマンションで修繕積立金が3600万円であれば、一戸当たりの修繕積立金は3600万円÷60戸=60万円となります。一年にすると60万円÷12ヵ月=5万円ほどになりますね。

だからと言って、この金額が購入するかどうかのハードルになるとは限りません。
購入後の生活費を考えた際に一戸あたり5万円の修繕積立金が許容できるかどうかが重要です。
購入前には必ず自身のライフプランを立てて生活費を計算しておくことをおすすめします。

修繕積立金の重要性とマンション選びにおける影響

なるほど、マンション選びに関しては修繕積立金も大事な要素なんですね。今後はしっかりと自分の生活設計に合った物件を選ぶようにします。

質問者

お話をまとめてみますと、修繕積立金は任意であるが一般的に築年数に比例して増えていき、目安としては築20年程度のマンションでは一戸あたり月1万円程度ということでした。
また、積立金が増える理由は建物の劣化とそれに伴う修繕費用が増えるからで、物件によって積立金が異なる理由は建物の規模や設備による。
最後に、マンション購入時には修繕計画書を見て修繕積立金を確認しておくことが大切というお話でした。
このような知識があると、より適切なマンション選びができますね。

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