新築マンションを購入し、防音室を設置したいけれど、条件や注意点がよく分からず戸惑っている方へ。
新築マンションでの防音室設置に関する必要な情報を一挙にお届けします。
防音性能の確保や予算、設置方法など、これから防音対策を考える方に役立つ内容となっています。
新築マンションの防音室の設置条件と注意点
新築マンション購入を考えている方の中には、音楽や趣味のために防音室を設けたいというニーズを持っている方もいます。
しかし、マンションの防音室はニーズがある一方で、具体的にどのような物件やオプションで設けられるのか、設置する際の対策や注意点などが分かりにくく、その点で困っている方もおられるかと思います。
この記事では、新築マンションの防音室の設置可能な条件や注意点を分かりやすく解説します。
新築マンションに防音室を設置する可否と注意点
新築マンションに防音室を設置することはできるのでしょうか？
質問者
不動産の専門家
そのマンションの建築規制や物件の性質にもよりますが、原則としては新築マンションにおいても防音室の設置は可能です。ただし防音仕様や条件などは物件や建設会社によりますので、確認が必要です。
新築マンションに防音室を設置する場合、重要となるポイントは、物件自体が防音性能を持っているかどうかと、その後の内装工事による防音効果をどう出すかの2点です。
これらについては購入前に十分に確認し、保証されているかを知ることが重要です。
防音室設置の予算について
防音室というとコストがかかるイメージがありますが、具体的にどの程度の予算を見ておくべきでしょうか？
質問者
不動産の専門家
防音室には多種多様なバリエーションがあり、そのため予算も様々です。最もシンプルな防音対策で数十万円、プロ仕様の防音施設になると数百万円は見ておいた方が良いでしょう。
防音室の設置費用は、防音性能のレベル、床面積、施工内容などにより変動します。
また、新築マンションの場合、建築会社が実施するオプションとして防音室を設けるのか、後から独自に改造するのかでも費用は変わります。
そのため、自身がどれくらいの防音性能を求めているのかを決め、その上で見積もりをとることが大切です。
防音室設置時の注意ポイント
防音室を設ける際に注意するべきポイントは何でしょうか？
質問者
不動産の専門家
防音室を設ける際の最大の課題は、防音性能を確保することです。防音対策として壁や床に防音材を使用するだけではなく、扉や窓も防音仕様にすることが重要です。また、防音室の設置位置も重要で、共有部分への騒音漏れを考慮すると端の部屋などが適しています。
音は波のように広がるため、予想外の場所に音が伝わります。
防音室には音を閉じ込め、外部への音漏れを防ぐ機能が求められますが、それだけではなく内部の音響特性にも気を遣う必要があります。
例えば、防音室の窓や扉、隣室との接触面など。
これらの場所には、吸音材や遮音材を配して一貫した防音対策を講じることが重要です。
さらには、エアコンの設置場所や照明器具、コンセントの位置などの細部も防音室として機能するためには重要です。
防音室の設け方のバリエーション
防音室の設け方には、どのようなバリエーションがあるのでしょうか？
質問者
不動産の専門家
防音室の設け方は大きく分けて２つあります。それは、「建築時に防音性能を確保する方法」と「後から音の漏れを防ぐ改装を行う方法」です。具体的な施工方法としては、重層構造化による防音室や、防音パネルを壁に貼り付ける方法などがあります。
建築時に防音性能を確保する方法は、基本構造から防音性能を確保するものなので、防音性能は非常に高くなります。
一方、後から音の漏れを防ぐ改装を行う方法は、初期費用を抑えられますが、防音性能は建築時に確保する方法に比べると劣ります。
また、安価な防音パネルを壁に貼り付けるだけでも音の防音には役立ちます。
ですが、ハイレベルな防音性能を求める場合は、プロに依頼することをお勧めします。
防音室設置事例とアドバイス
防音室を設けたことがあり、その経験を元にアドバイスをくれるような具体的な事例があれば教えてください。
質問者
不動産の専門家
例としては、あるクライアントが趣味でドラムを始めることになり、新築のマンション内に防音室を設けることになったケースがあります。その際には、耐振・遮音性能に優れた特殊な壁材や床材を使って防音室を造り、さらに雙殺構法という吸音材を間に挟んだ2皮構造で壁・床・天井を作り上げ、防音性能を高めました。結果として非常に満足のいく防音性能を得ることができました。
以上の例は、自宅で音楽を楽しむためだけでなく、音楽教室を開きたいと考えている方やホームシアターを設けたいと考えている方などにも参考になる事例です。
もちろん、防音室設置にはかなりのコストがかかります。
ですが、一度きちんとした防音性能を確保してしまえば、その後は安心して趣味を楽しむことができます。
また、そのためには専門家への相談が欠かせません。
新築マンションでは、購入前に防音対策を打ち出すことで、あとからの追加工事費用を抑えられるかもしれません。
まとめ
防音室の設置にはかなりのコストがかかるものの、その後の生活の充実度を考えると十分価値があると感じました。新築マンションを購入する際には是非、防音対策について考えてみたいと思います。
質問者
学んだ内容を簡単にまとめると以下の通りです。
- 新築マンションにおいても防音室の設置は可能である。
- 防音室設置の注意点は、防音性能の確保が重要であること。また、部屋の位置や、扉、窓の防音仕様などを考慮すること。
- 防音室の設け方には、建築時に防音性能を確保する方法と、後から音の漏れを防ぐ改装を行う方法がある。
- 専門家への相談が防音室設置の成功には欠かせない。
