壁芯面積はマンション購入時の重要な指標ですが、その調査方法についてわからないことがある方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、図面を読む方法や壁芯面積が価格設定に与える影響などを丁寧に解説しています。
壁芯面積を把握することで、より適切なマンション価格設定が可能になるポイントを探ります。
壁芯面積の重要性と調べ方について
壁芯面積とは、マンションなどの共有部分と住戸部分とを明確に区別する重要な指標です。
一般的に、外壁の中心線で囲まれた部分の面積を指します。
特にマンション売買においては、壁芯面積が契約面積として重要となります。
しかし、この壁芯面積をどこで確認すればいいのかがわからないという問題があります。
そこで今回は、壁芯面積の調べ方や参考資料、壁芯面積の重要性について解説します。
壁芯面積の調べ方と図面の重要性
実は私、マンションを購入しようと考えていて壁芯面積について調べようと思ったのですが、自分でどう調べたらいいか全くわからないんです。方法を教えてもらえませんか?


自分で壁芯面積を調べる方法は、図面の記載を確認する方法と、測定器具を使って実際に測る方法があります。ただし、測定には技術が必要であり、専門知識がないと難しいです。なので、普通は図面の記載を確認します。図面は不動産会社や売主から提供されることが一般的です。
図面とは、建築物の形状やサイズなどを示した図表のことを指します。
不動産の購入にあたっては、図面で建物の大きさ、間取りや構造などを確認することが大切です。
図面には、壁芯面積だけでなく、バルコニー面積や共有部分の面積などの詳細な情報も記載されています。
なお、壁芯面積は専門的な知識と技術を必要とします。
そのため、自己判断で測定するのではなく、プロに任せるのが安全です。
図面の読み方と壁芯面積の確認方法
図面に記載があるんですね。でも、素人には図面を読むのも難しいですよね。具体的な読み方などがあったら教えてほしいのですが。


図面の読み方はどんなものでも基本的には同じです。まず、図面のスケールを確認し、図面上の長さと現実の長さがどの程度の比率で表現されているかを把握します。次に敷地の形状と建築物の形状、そしてそれを囲む境界線を確認します。境界線の内側が壁芯面積となります。
建築図面には、建物の構造や間取りだけでなく、実際の物理的な大きさも詳細に書かれています。
間取り図だけでなく、立面図や斜視図も存在します。
それぞれで、建築物の異なる側面を表しています。
図面の読み方は初めての人には難しく感じられるかもしれません。
ですが、一度理解してしまえば、不動産取引を理解する上で非常に役立ちます。
壁芯面積以外の確認すべきポイントと図面での情報
そうなんですね、図面を読むことが大切なんですね。でも、壁芯面積を確認する以外にも、なんか他に確認すべき点や、図面でわかることはありますか?


材質や構造、日照角度、廊下やエレベーター等の共有部分の面積、駐車スペースといったライフスタイルに関わる部分も図面に記載されています。また、共有部分の面積がどの程度占めるのかも大切です。マンションの部屋の大きさだけでなく、共有部分や設備の状態も住まいの快適さに大きく関わるためです。
マンションの壁芯面積だけでなく、その他共有部分や住宅設備の状態も非常に重要です。
全体的な面積比や設備の利便性を把握することで、そのマンションの価値を適切に評価することができます。
さらに、図面からは近隣の環境や日照条件なども把握することができます。
壁芯面積が価格設定に与える影響
そうなんですね。売却時に壁芯面積を調査することで、適正な価格をつけることができるのでしょうか?


その通りです。壁芯面積はマンションの価格を評価する上での基準となります。適正な壁芯面積を知ることで、適切な価格設定が可能になります。
マンションの売買価格は、その面積や状態、立地など様々な要素によって決まります。
壁芯面積はその一つで、正確に計測し把握しておくことで、売却時の価格交渉でも優位に立つことが可能になります。
壁芯面積を適切に評価することは、マンションを正当な価格で売買するために重要となります。
中古物件図面を使った壁芯面積の確認方法
実際にある中古物件の図面を参考にして、壁芯面積を確認してみたいのですが。。


中古物件の図面から壁芯面積を確認する際は、図面の正確性や壁の厚みなど、様々な要素に注意する必要があります。正確な面積を把握するためには、不動産業者への相談や、必要に応じて専門家への依頼も検討しましょう。
注意点としては、図面が正確に作成されているか確認することが重要です。
古い図面の場合、実際の状況と異なる可能性があります。
また、壁の厚みが一定でない場合や、壁の出っ張りや凹みがある場合は、正確な面積を算出するために、現地での計測が必要になることがあります。
そして、用途です。
壁芯面積は、登記簿謄本に記載される面積や、建築基準法上の床面積の計算などに用いられます。
しかし、実際に使える面積(内法面積)とは異なるため、注意が必要です。
まとめ
役立つ情報をたくさん教えていただき、ありがとうございました。図面は第一眼で理解できるほど簡単なものではないですね。でも、壁芯面積を把握することで適正な価格をつけられること、また、図面を読むことで建物の状態や設備の利便性を把握できることがよくわかりました。

今回、以下のことを学びました。
- 壁芯面積を自分で調べるには図面を読むことが基本的な方法である。
- 図面には壁芯面積だけでなく、共有部分や住宅設備の状態も記載されている。
- これらの情報を元に、より詳しく物件を理解し、適正な価格を設定することが可能である。
- 購入を検討する物件の壁芯面積は、図面提供者や信頼できるマンション取引専門家に確認することが推奨されている。